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家紋の話 背中に紋のある着物のTPO [和服と茶道]

おはようございます
今日は日曜日、和服と茶道の話をする日です

今日は家紋の話をします(^^)

リサイクルショップでステキな着物を手に取ったとき
背中心に紋があったとします
さて
この着物、どこでどう着ればよいのでしょう

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家紋はその家のロゴマークです
「私はこの家の者です」
ということをお知らせするためについています

校章とか、社章とか、どこの人かすぐわかるバッジがありますよね
その学校の生徒として参加するとき
その会社の社員として参加するとき
バッジをつけますが
家紋も同じです
その家のメンバーとして参加するときは家紋の入った服を着ます

冠婚葬祭は公式行事ですので家紋が必要です

一般的なお茶会では、はっきり決まってはいませんが
迎える側は紋あり、お客は紋なし、がおさまりが良いようです

紋のある着物は「お役目に従っています」という雰囲気になります
仕事の分担があって黙々とこなしているはずです

紋がないと「今私はどこにも属していません」ということになり
いてもいなくても自由にしてよろしい、という雰囲気になります

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江戸時代はどうだったんだろうなと思って調べました

武家は必須アイテムでした
商家はロゴマークがありました
庶民は偉い人とかぶらなければお叱りはなく
それぞれ好き勝手に使っていたようです

西日本には「女紋」と言うのがあるんですね
男子は父の紋を継ぐ
女子は母の紋を継ぐ
特に旧家では厳しく守られているようです

こちら(関東)にはそういう風習がないので知りませんでした
基本的には、未婚は実家、既婚は婚家の紋で作るのですが
母の娘時代の着物を譲り受けたりすることもあるので
正誤の判定が困難、実質フリーになっています

女性が実家の紋の着物を持つのは
離婚に備えた対策だそうです
実家の紋なら次の嫁ぎ先に持って行けますからね(^^;)

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「花紋」という紋があります
場所は同じ背中心ですが
デザインは自由で、サイズは一回り大きくなっています
お洒落でつけるブローチのようなものです

本来
「えっ?・・・いやーねー、そんな紋なのかと思っちゃったー!」
という、受け狙いの「なんちゃって紋」なんですが

「・・・珍しい家紋ね・・・」
と真顔で感心されることがあるので
使いどころは要注意です(^^;)

タグ:和服
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