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白足袋を洗濯する 足袋裏の汚れは落ちにくいんです [和服と茶道]

今日は日曜日、着物の話をする日です

お正月も成人式も終わりました
さてそうすると
白足袋の洗濯に困っている人がいる頃かと思います

一度履いた白足袋を元の白さに戻すことはできません

汚れは3種類あります
水溶性の汚れ・・・水で落ちます
油溶性の汚れ・・・洗剤で落ちます
不溶性の汚れ・・・振動で落ちます

足袋の裏の落ちない汚れはホコリです
細かい砂粒なので水にも油にも溶けません
畳の上を体重をかけて擦り付けるので繊維の奥に入っています
足袋裏の布は固いので揉みだすことができません

足袋裏の汚れは落ちないのです

だからこそ、真っ白な足袋は値打があります
おろしたての足袋を履くことで
「今日私は改まった気分でおります」という意味になります
客が改まった席に行くときは真っ白い足袋を履きます
また迎える方も同じく真っ白い足袋を履きます

ですから茶席の支度をするとき、まず畳を念入りに拭きます

硬く絞った雑巾と、乾いた雑巾を用意します
ふたつを合わせて丸めてギュッと絞ります
乾いたぞうきんがほんのり湿気を帯びます
この湿った雑巾で畳を乾拭きします
そして乾いたぞうきんでもう一度拭きます

こうしてお客様の足袋を白く保つようにします

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一般家庭ではここまでするのは大変です

簡単には
クイックルワイパーウエットタイプのようなもので
掃除機で吸い取れない細かいホコリを取り除いておくと
家の中での汚れを防ぐことができます

足袋カバーがありますよね
ストレッチ生地でできているのを私も持っていますが
自宅から先方の玄関までそれを履いていくと
足袋を無駄に汚さずに済みます

雨の日は履き替え用の足袋を持って行きます
何かあったときのために常時履き替えを持つ人もいます

それでも少しづつ汚れますので
それは普段のお稽古とか
私用のお出かけに使います

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歌舞伎役者は一日一足、足袋は履き捨てだそうです

絶対汚れるところを美しく保つと
なんだか浮世離れした、おおげさに言うと神聖な感じがします

高価なものではありません
たかが足袋なんですが
白足袋はそういう不思議な力のあるアイテムだと思います

タグ:和服 茶道
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