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制作秘話(1)「手」を使う [制作秘話]

クラウドファンディングのページに
「新着情報」という機能があって
こまめに更新しなければいけないそうです

たしかに
店員の気配のない店は寂しいですからね

記事の控えとして
こちらのブログにも載せておきます

「制作秘話」
おおげさですよね
秘話というほど秘密ではないんですが
ジャンルとしてそういうタイトルなのだそうです

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制作秘話(1)「手」を使う
 
このごろ「手」という言葉を聞かなくなりました。「次の一手は」とか「その手があったか」とか「手は打ってある」というときの「手」です。意味としては「対応策」とか「解決策」ですが、私の感覚でいうと「狙って収める」というか「思い通りにならないものをピンポイントで押さえる」イメージです。

私は一時期、着付け師をしていたことがあります。着付けの先生からいろいろな「手」を習いました。和服は平らな布です。それを複雑な形をした人間に美しく添わせるには本当にたくさんの「手」を覚えなければいけません。

最初に背中の丸い人の服を作りたいと思ったとき「あの手とあの手、それからあの手を使えばダーツなしで出来る」と確信しました。ですから皆に「無理だ」「出来ない」と言われてもあまり気になりませんでした。

ただ、それを洋服の型紙に落とし込むのにはだいぶ時間がかかりました。洋服には洋服の決まりごとがあって、それを崩さずに着物の「手」を組み込むのは難しかったのです。結局、差し障りのなさそうなところは崩してしまいました。

どうでしょう。型紙に詳しい方ならどこを崩したかわかりますよね。でも、詳しくない方はたぶんわからないと思います。要は着る人が良ければ良いのではと思い、この型紙を完成としました。

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