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絵画の中の着付け(1)上村松園、歌麿 [和服と茶道]

上村松園は明治~大正~昭和前半を生きた人です

そのときの着物姿は好きじゃなくて
母とか祖母の時代の
つまり江戸から明治にかけての着物姿を描いたと言われています

上村松園ポスター.jpg

下は歌麿ですが、なんとなく似ています

歌麿 手紙を読む-1.jpg

確かにその頃(大正~昭和初期)はアールデコに影響された
竹下夢二みたいなのが流行っていたはずです
帯を胸高に結んで細く長くチューブラインを作るんですよね
って、竹下夢二はまた日を改めることにして、今日は上村松園です

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驚くのは衿です

松園の方、衿の後ろの奥に赤いものがあるの、なに???
「ああ、昔は肌着の小衿に紅絹を付けたのがあったわね」
と古い人が教えてくれました

今は小衿を見せるか見せないか微妙なところです

実用的には小衿を見せます
「半衿が肌につかないから汚れなくていいのよ」
といわれているのですが

私の習ったスポットライト仕様では
見た目的にはない方がスッキリするので
「着物が汚れたらクリーニングに出せばいいんです
それより美しく着せて下さい」
とのことで、下に大きく引いて隠します

でも、こうやってアクセントにするなら見せてもOKですね
紅絹に限らず、好きな小布を合わせたりしたら楽しいかも(*^^*)

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もうひとつ・・・驚くのは・・・歌麿の半衿がビロビロ・・・(^^;)

これは今の長襦袢では無理です
衿芯がガッチリはいってるので突っ張ってしまいます
スカーフとか、レースの衿とか
そのぐらい柔らかい仕立てでないと無理です

現代では振袖アゲハの「盛り盛り小物」として
フリルやレースの伊達衿をよくみかけますが
同じ意味かもしれませんね

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舞台の着付けは門外漢ですが
花魁 玉三郎.jpg
この衿ねじり、どうやるのか知りたいです
もちろん着せる予定などないので、構造的に、です(笑)

タグ:美術館 和服
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